【第6期】米ジャグラープロジェクト稲刈り

▮新潟県 上越市「みずほの輝き」
▮宮城県 東松島市「かぐや姫」
▮福島県 いわき市「コシヒカリ」「五百万石」
▮稲刈り

11月になり、朝晩はぐっと冷え込む季節となりました。
全国各地で草木の色づきが進み、紅葉シーズンを迎えております。
米ジャグラーの耕作地もすっかり黄金色に染まり、いよいよ稲刈りの日がやってまいりました。

 

【新潟県上越市(品種:みずほの輝き) 10月7日】

新潟県上越市の耕作地では、田植えに引き続き、地元YouTuberの「人生いちかパチか」さんとそのファンの皆様と共に稲刈りを行いました。


腰を曲げた体勢が続く稲刈りは、足腰の負担が大きく体力も使います。賑やかな空気の中でも、皆様真剣に取り組んでおられました。
天候の問題で途中からは機械で刈り取ることになりましたが、農作業の大変さは十分に体験できました。


稲刈りが終わった後は、今年農家の方が収穫したお米を炊いて試食タイム。
大変な作業の後に食べるご飯は、美味しさもひとしおです。
品質の良い米作りの為にたゆまぬ努力と工夫を重ねる農家の方々、そして自然の恵みへの感謝をあらためて噛みしめる機会となりました。

「人生いちかパチか」のゆきさんコメント
「視聴者の皆さんと農業という共通のテーマで繋がり、一緒に作業して助け合う事で、農業の大変さや素晴らしさを改めて実感する事ができました。農業に馴染みのない参加者も、農家さんと関わり実際に土に触れる事で自然と笑顔になっていた事がとても印象的です。
東日本大震災の復興支援から始まり熊本、新潟の被災地三県に広がったこのプロジェクト。収穫されたお米は子供食堂に寄付されているという事を知り大変感銘を受けております。
日頃ホールで遊んでいる時には気が付きませんでしたが、企業が私達の生活に寄り添い農業を通じて未来を作る活動を続けてくれている事をユーザーとして大変嬉しく思います。
この度は素晴らしい体験をさせていただきありがとうございました」

収穫量は約780kg。
今年は猛暑の影響で全国的に収穫量が減少しているようですが、だからこそ一粒一粒に感謝してお米を味わいたいですね。

 

【福島県いわき市(品種:コシヒカリ&五百万石) 10月28日】

次は、福島県いわき市のファーム白石さんが手塩にかけて育てた稲を刈っていきます。
すでに酒米の「五百万石」は刈り取られた状態で、少し遅れて「コシヒカリ」の稲刈りになります。

今年もいわきFCの大倉智代表、DF黒宮渉選手、DF辻岡佑真選手にご参加いただきました。大倉代表と黒宮選手は2年連続ですね!

写真左から白石さん、大倉代表、辻岡選手、黒宮選手、北電子副社長小林優

白石さんに今年の米作りのポイントをお聞きしてみました。
「今年はなんといっても夏場が高温だったことです。幸いにもすぐに用水路から水を田んぼにおろせる場所なので、水不足になることはありませんでした。ただ、今年は気温が高かったことに加えて天気が良い日も続いていましたし、花が咲いて受粉するお盆くらいの時期に台風が少なかったのも良かったと思います」

今年の夏の気温は、1898年から気象庁が統計を開始してから過去最高。特に北日本では7月下旬以降は平年よりも2℃以上も高かったようです。

ちなみに、日中で約35℃、夜間で約30℃を超えると稲に高温障害が発生し、しおれて穂に実がならなくなったりしてしまうようです。今年作った「コシヒカリ」「五百万石」の収穫量は、例年より2割減だそうですが、白石さんは「量は減りましたが味は抜群です」と太鼓判。よく頑張ってくれたお米たち……!


白石さんが稲の刈り方をレクチャーすると、大倉代表から「よし行け」と指示される黒宮選手


2年連続なので手慣れた手つきで作業を進める黒宮選手


初参加となった辻岡選手は自分で刈り取った稲をしばらく見つめていました

稲刈りを終えた後は、お楽しみの地元食材を使った料理と一緒に採れたお米をいただきます。
今年もいわき市植田町で営業されているダイニングキッチン「月海Ruu」(https://ja-jp.facebook.com/diningkitchenRuu/)のオーナーシェフ、今野さんが腕を振るって作ってくださいました。

普段食事制限などがある選手のお二人も、この日はチートデーだったのか取材記者の方々が驚くくらいたくさん召し上がっておられました。

さて、美味しかったお食事の後は、少し真面目なお話も。


大倉代表コメント
「北電子さんのプロジェクトで稲刈りを体験させていただき、そして美味しいお米とお食事をいただきました。地元の常磐もののヒラメやサンマ、お野菜なども、まだまだ風評被害がある中で、選手が食べて活動していくことは大きなメッセージになると思います。とても大事な取り組みなので、北電子さんと一緒になってこの活動を進めていきたいです」

黒宮選手コメント
「稲刈りは初めてじゃなかったですが、こういう努力をされている農家さん方のおかげで、自分はご飯を食べられているんだなと改めて実感しました。地元のものもたくさんいただいてとても美味しかったです。僕は春の田植えも参加させていただきましたが、その時点ではまだ苗が小さかったのに、今日来てみたらすごく大きくなっていたのでびっくりしました。地元で取れたお米やお魚を食べてトレーニングして試合に勝つ。それがかっこいいと思っています。残りリーグ戦試合数は少ないけど、日々の努力を発揮できる試合にしたいと思います」

辻岡選手コメント
「今回初めて稲刈りをしてみて、お米の大事さが改めて分かりました。こんな機会をくださってありがとうございます。自分がサッカーができているのは、いろんな人に支えられてのことです。常に感謝の気持ちを持ちながら、サッカーをするということが大事なのだと改めて感じました」


北電子副社長小林優コメント
「まずは、9月の豪雨で被害に遭われた方々がいらっしゃいますが、その方々にお見舞いを申し上げるとともに、1日も早く普段の生活が戻りますよう祈念しております。そういった大変なこともあった中、今回、無事に稲刈りを迎えられ、春に田植えした稲を自らの手で刈り取るという貴重な体験ができたのはよかったです。

お米、農作物、魚を含め、東京からさほど遠くない場所でこれだけの美味しいものを食べることができるんだと認識することができました。

プロジェクト全体としては、現在3地区にて実施しておりますが、地元農家さんを応援することを通じて、地域に貢献するべく今後も継続できればと考えております。こちらいわき市においては、以前のようにファンの方々をご招待して体験いただいたり、いわきFC様と共同で活動するなど、皆様と一体となってさらに盛り上げていきたいと考えております」

 

【宮城県東松島市(品種:かぐや姫) 11月10日】

新潟県、福島県での稲刈りから遅れること2~3週間。宮城県東松島市で育てた「かぐや姫」も収穫の時期を迎えます。
「かぐや姫」は、日本で唯一木村さんしか作っていない極晩生品種です。あっさりしていて品のいい甘みがあり、飽きのこない味わいが特徴のお米です。

5月に田植えした時にはまだ手のひらサイズの小さな苗だったのに、大きく金色に成長した稲となり、田んぼ一面に横たわっていました。当然ではありますが、周囲を見渡してもまだ稲が残っていたのはここだけ。改めて「かぐや姫」は時間も手間もかかるのだと再認識します。だからこそ生産者も少ないですし、貴重な品種なのですね。



田んぼに集合すると早速、農家の木村さんがコンバインに乗り込み収穫を開始します。コンバインは倒れた稲を起こしながらズンズン進んでいきます。稲の刈り取り、籾の脱穀、不要な藁の裁断を一連の流れで行い、藁はまた翌年の土の栄養へと変わっていきます。
外側から中心に向かって円を描くようにコンバインを操縦し、2反(約2000平方メートル)分の収穫はおよそ1時間ほどで完了しました。


木村さんに今年の「かぐや姫」のできについて聞いてみました。
「やはり今年のポイントは高い気温と台風被害の少なさです。6月7月の気温が高かったので、稲の育ちが良く、また台風も少なかったこともあって、藁の嵩が見た目で分かるくらい収穫量は多いなと感じました。昨年が720kgだったのに対して、今年はパッと見で900kgはありそうです。
収穫も例年より2週間ほど早い刈り取りとなりました。美味しく育ったと思いますが、品質としては昨年の方が良かったかもしれません」



この後、脱穀して精米となりますが、高温障害で乳白してしまったお米は精米すると砕けてしまうそうです。反対に黒ずんでしまったお米は色彩選別機という機械でレーザーを照射してエアーで吹き飛ばして選り分けていきます。この作業で周りの数粒も吹き飛ばしてしまうので、歩留まりは15%くらい減ってしまうのだとか。

その厳しい競争に勝ち残ったお米は正真正銘の新米ですので、とても美味しく召し上がれる状態になっています。

それぞれの耕作地で収穫したお米は、今年もキューブ米にして皆様の元にお届けする予定です。
また、お馴染み「焼チュー助」の製造も進んでおります。
米ジャグラー共々、続報をお待ちください!

この活動に関連するSDGs

貧困・飢餓・健康・教育に関する目標

エネルギー・経済成長・まちづくりに関する目標

気候変動・環境に関する目標

活動一覧

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